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私、PwCに入る前はこんな仕事をしていました!【原油タンカーの運行管理】

新卒で海運会社に入社、油槽船部にて原油タンカーの運行管理業務に従事した経験を持つSakamotoさん。USCPAの資格取得を機に、PwC Japan有限責任監査法人へ転職しました。採用担当リクルーターのYamazakiさんが話を聞きました。

(右:中途入社者)S. Sakamoto
財務報告アドバイザリー部(2023年 中途入社)

(左:採用担当者※インタビュアー)S. Yamazaki
人事部 採用担当リクルーター

― Sakamotoさんの経歴を教えてください。

新卒で海運会社に入り、4年間勤めました。もともと大学でアラビア語を勉強していて、カタールに留学していたことがあるんです。その経験から中東と日本のビジネスに関わりたいと思い、海運会社に入社しました。入社後は原油タンカーを扱う部署に配属となり、中東から日本まで原油を運ぶタンカーの運行管理に携わっていました。

前職の職場での一枚

― 興味深いご経歴ですね。現在のPwCでの仕事内容はどのようなものですか。

入社して2年ですが、これまでにジョブを2つ経験しました。最初のジョブは、金融機関の経理部を含む管理部門の支援をする案件でした。
現在のジョブはまた別の金融機関がクライアントで、IFRS導入支援を行っています。会計上の論点を整理したり、システム刷新に伴う現状(As-is)整理と新しい業務(To-be)の検討、アドバイスを行ったりしています。

― なるほど。現在はどのような働き方をしていますか。

今は100%クライアント先に常駐しています。正直、もっとリモートで働けるのかと思っていたところはありました(笑)。ただ、未経験で入社しているので、周りのメンバーに分からないことをすぐに聞ける常駐の環境は結果的によかったです。数名のチームで常駐していますが、対面で人間関係を築いておくと、仕事が進めやすいと感じています。

― 現在のプロジェクトのアサインは自ら希望したのですか。

自ら希望したわけではないのですが、最初のジョブが管理部門の支援だったので、もう少し会計寄りのジョブに興味があることは伝えていました。ちょうど人手が足りていないのでどうか、と上司から打診があり、IFRSのジョブに入りました。

― 以前のお仕事とはだいぶ違いがあるようですね。転職のきっかけは何だったのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症が拡大し、家にいる時間を使ってUSCPAの勉強を始めました。勉強を進めるうちに「会計」を軸にキャリアを考えるのもいいかもしれない、と思い始めたのがきっかけです。
前の会社も好きで仲間にも恵まれていたのですが、海運という特殊な業界だったので、将来のキャリアの広がりには少し不安がありました。新しいことをやりたい、という気持ちもあったので転職の道を選びました。

― PwCに応募しようと考えたのは何がきっかけだったのですか。

USCPAの全科目合格がきっかけだったので、会計系の総合ファームを比較検討していました。オンライン説明会やカジュアル面談を通してPwCの雰囲気やスピークアップのカルチャーUSCPA保有者が多い環境に魅力を感じ、PwC Japan監査法人を志望しました。

― PwCの面接の印象はどうでしたか。心が動いた会話などありましたか。

カジュアル面談で部門長と話したときのことを覚えています。「FRA(財務報告アドバイザリー部)に入ったらどういったジョブにつくことになりますか」と聞いたら、「幅広い業務があるからどれになるかは分からないけれど、ぜひ仕事との出会いを楽しんでほしい」と言われたことが印象に残っています。まさにそうだな、と納得感がありました。常に仕事との出会いを楽しむ中でキャリアを形成していく、という考え方が素敵に感じました。

― 未経験で新しいチャレンジだからこそ、出会いを楽しんでほしいというメッセージが響いたんですね。入社後、慣れるのに苦労されたことはありますか。

お恥ずかしい話、前職では表計算ソフトのショートカットなど使ったことがありませんでした。自分で本を買って、ショートカットや関数をイチから勉強しました。その後、BIツールを勉強し、今では対話型の生成AIを業務効率化につなげるプログラムを組む、ということもやっています。

― 未経験キャリアチェンジで入社する方が多いので、どんな準備をしたらいいですか、と聞かれることがあります。入社前はどのような準備をしましたか。

会計の知識を勉強しておくのは大切だと思います。それに加え、私の場合でいえば海運業界に当たりますが、現職の事業に関する監査や会計の知識を付けておくとよいと思います。

― 入社前とのギャップがあれば教えてください。

入社前から面談などを通じて風通しのよいカルチャーを感じていましたが、想像以上にフラットな職場でした。アソシエイトからパートナーまでさまざまな人が入る会議であっても、正しい意見を根拠を持って発言すれば、その意見が全体の方向性を決めることが多々あります。入社2年目のアソシエイトがいたのですが、マネージャー以上がいる会議でもどんどん意見を出して、チームの議論をリードしている姿を見ました。若い人でも、自分の意見を持っている人が多いです。

― 前職での経験はどのようなところで活かせていますか。

1つは、英語力ですね。
海運会社では、船のキャプテンと連絡を取る際に英語を使っていました。入社後、たまに英語のやり取りをする機会があるのですが、ビジネスメールの書き方などの知識が役立っていると感じます。

2つ目は、クイックなレスポンスとトラブル対応、でしょうか。
船は24時間動いているので、トラブルが起きたら夜中でも電話に出てお客さんに報告しなければいけないんです。もちろん、土日も対応します。そういった意識が、現職のクライアントワークにおいてスピード感を持った対応につながっているのではないかと思います。

― 今後やってみたい仕事はありますか。

個人的な趣味も兼ねて、イスラム金融の資格を取得して勉強しているんです。将来的にも海外駐在などを経験し、グローバルに活躍していけたらと思っています。今のジョブで、今後はミーティングで英語を話す機会なども増えそうなので、少しずつ準備していきたいです。

― 応募を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。

PwCはスピークアップのカルチャー、USCPAが活躍しているイメージがあると思いますが、まさにそのとおりです。私のように日系の事業会社など異なる環境からの転身は勇気のいることですが、踏み出すことで視野が広がります。さまざまな仕事に携わることができて将来の可能性も広がります。ぜひ一歩、踏み出してもらいたいと思います。

― ありがとうございました!

~私にとってのIntegrity~

私にとってIntegrityとは、シンプルに2つ、「嘘をつかない」「約束を守る」であると考えます。これはチームに対してもクライアントに対してもです。例えば、ミスがあったときにすぐに上長に正直に報告するということや、提出物の期限を厳守するということです。「嘘をつかない」「約束を守る」というこの2つを積み重ねることによって信頼関係は構築されていくものであると考えます。

担当リクルーター編集後記:
Sakamotoさんのインタビューを通じて、未経験から監査法人へのキャリアチェンジという大きな変化の中でも仕事の楽しさ、成長を感じながら日々の業務に当たられていることを感じました。今回のインタビューでは、SakamotoさんがFRAで仕事の出会いを楽しんでいる様子がイキイキとしたお話しぶりから感じられ、『仕事との出会いを楽しんでほしい』という採用担当パートナーからのメッセージを実行されていると思いましたし、PwCの環境を楽しんでいただけていることはリクルーターとしても嬉しく思います。FRAでは監査法人未経験者の採用を積極的に進めておりますので、「キャリアチェンジを考えていて会計領域での専門性を求めている方」にはぜひチャレンジしていただきたいです。

【執筆/編集:note編集部・池田、撮影/リクルーター・杵鞭】