見出し画像

監査法人のアドバイザリー領域中途採用エージェント向け説明会をnoteで公開!

こんにちは、PwC Japan有限責任監査法人note編集部です。

今回は、7/10(水)に行ったアドバイザリー領域のエージェント向け中途採用説明会の内容の一部を記事でご紹介します。元々は採用エージェントに向けたものではありますが、「どのような人財を求めているか」「どのような人材の採用実績があるか」といった内容となりますので、ぜひご参考にしていただければと思います。

※掲載の部門名、肩書は開催当時のものです。


PwC Japan有限責任監査法人のアドバイザリーサービス全般、「ブローダーアシュアランスサービス(通称BASバス)」を統括している執行役常務の山上です。

当法人の事業を会計監査とそれ以外に分けるとすると、売上構成比は半分ずつとなっています。会計監査以外の事業をBASバスと呼んでいます。

私たちは組織ビジョンとして「圧倒的な専門性」を掲げ、クライアント企業に対する深い理解に基づいて、専門性の高いコンサルティングサービスを提供しています。今日はBASバスの4つの部門の採用責任者より、それぞれの部門の特長、キャリア採用の実績について説明します。


FRA(財務報告アドバイザリー部)

財務報告アドバイザリー部(FRA)の菅野です。

「財務報告アドバイザリー部」という名前から、財務報告や会計アドバイスを専門に行っているように思えるかもしれませんが、実際にはここ十数年でサービスの範囲は大幅に広がっています。

コアのサービスとしては、会計アドバイス・決算支援や内部統制・内部監査、日米SOX・プロセス改善・高度化などがあります。この分野は、伝統的に日本の公認会計士やUSCPAを有するメンバーが得意とする分野です。

そこから始まり、私たちのクライアントであるグローバル企業のCFOが抱える課題が広がるにつれ、FRAのサービス領域が広がっています。ビジネスを成長させるための海外M&AにともなうPMI(Post Merger Integration)支援があります。また、IPO支援も行っています。非公開会社の国内IPOや、日本で上場している大企業でも米国や英国といったの海外証券市場へのIPO支援も得意としています。

さらに、各領域のDX(AI活用を含む)があります。財務報告やトレジャリー、ビジネスオペレーションなど、あらゆる領域でDXは不可欠な要素になっています。
あと忘れてはいけないのはESG・サステナビリティ領域ですね。FRAでは規制対応やディスクロージャーなどについての各種取り組みを支援しています。FRAはさまざまなインダストリーに対して専門的なサービスを幅広く提供するプロフェッショナル集団です。


採用担当リクルーターの山崎です。

FRAでは、会計やデジタルの領域で経験のある方を採用しています。会計では公認会計士やUSCPAの他に、一般事業会社で経理経験のある方や、営業、システムの企画・導入経験者など、さまざまな経歴の方がいます。USCPAに関しては、まだ全科目に合格していない勉強中の方も多数の採用実績があります。

デジタル領域ではコンサルタント出身の方や、IT企業でシステム企画やシステム導入の経験のある方を採用しています。会計システムのパッケージ導入経験、管理会計のプロジェクト、業務プロセス改善の業務経験などはFRAでも特に活かしていただきやすいキャリアだと思います。

GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部)

ガバナンス・リスク・コンプライアンス・アドバイザリー部(GRC)の石井です。

GRCの「G」はガバナンスで、企業が公正で適切な経営や判断を行うための仕組みです。「R」はリスク管理で、企業が将来の不確実性やリスクをコントロールすること、「C」はコンプライアンスで法律や規制、最近ではソフトローといわれる社会の期待や要請をきちんと守るということをそれぞれ意味します。

最近でも企業における不祥事や事件・事故が相次いで報道されていますが、そういったことが起こると企業の経営基盤が揺らぎ、社会からの信頼を失い、企業の存続に影響は及ぶ可能性もあります。そういったことが起こらないように経営基盤をしっかり支えるのが、ガバナンス・リスク・コンプライアンス領域のアドバイザリー業務になります。

GRCではこれらに加え、金融工学などを活用して定量的なリスク管理を行う「リスクモデリング」という業務があります。また、ガバナンスの中でも非常に重要な要素の1つである「内部監査」にも広くビジネスを展開しています。コンプライアンスの中でも特に金融業界等の規制業種において、重要な経営アジェンダとなる規制対応支援も行っています。


採用担当リクルーターの髙橋です。

GRCは年間で数十名を中途採用しています。20代から30代の方が多いですが、中には50代の方もいて、若い方からシニアな方まで採用実績があります。例えば事業会社で法務・コンプライアンス関連の仕事をされていた方、金融系シンクタンクでシステム開発をされていた方、アンチマネーロンダリングなどの金融リスク領域の経験がある方などが採用となっています。「法務」「内部監査」「コンプライアンス」「システム」といったワードに引っ掛かる方が多いです。

ガバナンス領域では海外に子会社を持つクライアントが多く、海外出張の機会も多々あります。この領域では海外の子会社管理経験者、コンサルティングファームでの内部監査や人権リスクといった領域での経験者の採用実績があります。

SUS(サステナビリティアドバイザリー部)

サステナビリテアドバイザリー部(SUS)の田原です。

現在、サステナビリティの分野はあらゆる企業にとって非常に重要なアジェンダの1つです。サステナビリティサービスは、環境や社会問題の対応を支援するのみではありません。企業が中長期的に直面する課題に対応するすべてを指します。

3~5年のスパンでのビジネス課題ではなく、それより長い時間軸の課題をサステナビリティと呼びます。時間軸が長いものは、環境や社会に関わる問題が多いといというわけです。

そして今、サステナビリティ情報の法定開示が世界的に義務付けられていることが要因となり、多くの企業にとって重要なアジェンダとなっています。中長期的な目線で重要な課題を特定し、それをしっかり管理して最終的なKPIを開示していく。そしてそれに対して保証を付ける。
私たちは「信頼を付与する」というところまで一貫してサービスを提供しており、その領域における日本のマーケットでのリーディングファーム、リーディングカンパニーになることを目指して体制の強化、サービスの品質の向上、サービスの種類の拡大を進めています。

監査法人ですから、具体的なサービスとしては最後の出口となる「情報開示」が肝になります。ただし、情報開示は何をやるかという戦略がないとできないので、戦略策定から組織体制の構築、マネジメントの改善、取り組みに対する評価・分析、その結果を踏まえて情報を開示し、さらに開示した情報に対して信頼性を付与するという、大きく6つの領域で幅広くサービスを展開しています。

この領域に関しては、まだまだ専門家が足りないという状況です。ぜひさまざまな専門性を有する社外の方に私たちのチームにジョインしていただき、サステナビリティという観点から信頼の付与、信頼の構築に貢献していただければと考えています。


採用担当リクルーターの堀です。

採用実績としては、コンサルティングファーム出身の方、官公庁や銀行などの出身者がいます。多様なバックグラウンドの方を採用していますが、コンサルティングの基礎スキルをお持ちの方、サステナビリティ領域に関心の高い方が多く入社されています。

リスク・アシュアランス部(RA)

リスク・アシュアランス部(RA)の田中です。

私たちの部署では、サイバーセキュリティへの対応、クラウドソリューションを世の中に安定的に広げていく時の対応など、デジタル社会の進展に伴い企業が直面する不安定な事象に対するコンサルティングを行っています。

その他のテーマとしては、企業の内部統制評価・構築、大規模システム開発プロジェクトのリスク評価などがありますが、パンデミックへの対応など、私たちがこれまで直面してこなかった新たな問題への対応支援なども行っています。

このようなテーマは監査法人ではない一般的なコンサルティングファームでも取り扱っています。例えばDX、AI、サイバーなどはコンサルティングファームでもサービスを提供していますが、「ガバナンス(環境づくり)」が一番大きな違いかと思います。

例としてクラウドソリューションのガバナンス対応を考えてみます。一般的なコンサルティングファームの場合、もしクライアントが「営業部門改革でクラウドソリューションを使って高度化したい」という要望を持っていたとしたら、プロジェクトの方針策定・管理や、ツールやベンダーの選定、メンテナンスといった内容を常駐してサポートするという形が多いかと思います。

しかし私たちの場合は、クラウドソリューションを世の中に安定的に広めて行くために、さまざまなレイヤーで環境を整備することに対するコンサルティングサービスを提供します。例えば国や業界、クラウドソリューションプロバイダーが安定的にビジネスを推進するためのルール作りや、業界が主導するガイドラインの策定など、安定的に自分たちのビジネス環境を作っていくための支援を行っています。

あるいはユーザーである企業・企業グループが自分たちのビジネスの中で、従来であれば自らサーバーをたててデータを管理していたのが、クラウドソリューションプロバイダーに預けて管理していくので、今までの管理の仕組みを変えないといけないというケースがあります。その際に、「誰が責任をもって管理していくのか」「有事の時にどうやって対応していくのか」というような観点から、環境づくりを第三者的な立ち位置からサポートしています。

クラウド化を推進する際には、常駐のPMOも重要ですし、環境づくりももちろん重要なので、PwCコンサルティング合同会社と連携しながらプロジェクトを進めていくことも1つの特徴かなと思っています。

クラウドを例に説明しましたが、AIなど他の領域に関しても大体同じような関わり方となっています。AIを使ったサービスの高度化というよりは、AIの環境づくりということでルール化、あるいは企業内のガバナンス体制構築といったことを私たちは支援しています。


採用担当リクルーターの西方です。

SEとしてのプロジェクト経験や、SIやシステムベンダーのコンサルティング部門、コンサルティングファーム、監査法人での経験を4年以上お持ちの方を主に採用しています。

領域に関しては幅広く、色々なご経験をお持ちの方を受け入れています。
基幹システムや業務システムの開発、導入に関わってきた経験者や、クラウドやセキュリティ領域でのプロジェクト経験がある方にも入社いただいています。その他、BCP、データマネジメント、DXガバナンス、地方創生関連に専門性をお持ちの方、英語力を生かして活躍したいという方も歓迎です。

以上、説明会の一幕をご紹介させていただきました。

BAS領域では積極的な採用活動を行っておりますので、ご興味をお持ちいただけるようでしたら、お気軽に当社にお問い合わせいただけたら嬉しく思います。