公認会計士の論文式試験とは?メンタルと環境を整える試験対策
私の趣味は野球観戦、キャンプ、サウナに行くことです。また、最近は同期に誘われてゴルフも始めました。まだ始めたばかりですが、秋にFRAでは希望者を募ってゴルフコンペが行われるので、夏の間に特訓しようと思っています。
公認会計士の論文式試験
公認会計士の論文式試験について説明します。
受験資格は?
年2回実施される公認会計士試験の短答式試験に合格する、もしくは短答式試験免除の要件を満たした人が受験できます。
受験者と合格者は?
論文式試験の受験者は直近3年で毎回4,000人前後、合格者数は1,400人前後で、受験者・合格者ともに増加傾向にあります。
試験のスケジュールは?
近年は毎年8月の中旬に3日間にわたって試験が実施され、約3カ月後の11月中旬に合格発表、というスケジュールになっています。
試験科目は?
会計学・監査論・企業法・租税法・選択科目(経済学・経営学・統計学・民法から1科目)の計5科目で、試験はすべて記述式で実施されます。試験時間は基本的にそれぞれ2時間です(会計学のみ午前2時間、午後3時間と合計5時間の試験となります)。また、租税法と選択科目は短答式試験の受験科目に含まれない新規科目であるため、こちらも別途対策が必要です。
※短答式試験の受験科目は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の4科目。
合格率は30%台、試験の実施は年1回で、しかも3日間。おまけに試験時間は全科目2時間以上ですべて記述式。「うわっっ…」となるようなボリュームですよね(笑)。さすがにこの情報を見て、簡単に合格できるとは思わない人が多いでしょう。ただ、逆に言えば、簡単に合格できないからこそ、この資格には価値があるのかなと個人的には感じます。また、合格後に実務を経験していくからこそ、公認会計士が専門家として世の中に認められているのだと思います。
試験当日に不安をなくす!自信の作り方
勉強に関するアドバイスは予備校の先生やチューターに相談するのが一番だと思うので、私からは心構えの部分についてお伝えできればと思います。
個人的に一番大事だと思うことは、「合格してやるぞ」という気持ちです。
言い換えれば、合格に対する自信です。自信には「根拠のある自信」と「根拠のない自信」があると思っているのですが、公認会計士試験においてはどちらも大事だと思っています。
まず「根拠のある自信」については、例えば「私は今日まで○○時間勉強してきたんだ」というものであったり、「毎日私は自習室で朝から晩まで勉強したんだ」といった自信です。もちろんこれは他人と比較するものではないので、自己満足の範囲でいいと思います。公認会計士の論文式試験は簡単に合格できるものではないので、こういった根拠のある自信が付くくらい勉強できていると、直前期から当日にかけてこの自信が不安を打ち消してくれます。特に直前期は多くの人が精神面で追い込まれるので、こういった自信を持てると強いです!ちなみに私は論文式試験の直前期はあまり勉強に身が入らず、この「根拠のある自信」を持てないまま受験をすることになり、とても精神的につらかったです。
次に「根拠のない自信」です。これは試験当日に絶大な威力を発揮するので、「自分は向いている」と思った方は、ぜひ持っていてほしいなと思います。根拠のない自信というのは、例えば試験会場に向かっている最中や休憩時間などに、周りを見渡して、「私なら絶対大丈夫!」などと思い込む気持ちです。「自分が最強で、合格すべき人材なんだ」と心の中で思い込んでください。論文式試験は3日間という長丁場なのでどこかで、不安になる時が来ると思います。そんな時にはぜひ根拠のない自信で乗り切ってほしいと思います。
このように、自分なりに当日までに気持ちを作ったり、不安になった時にどうするかなどを考えたりしておくと、当日少しは落ち着いて受験ができると思うので、参考にしていただければ幸いです。
夏の試験対策は温度調節が大事!
論文式試験当日で気になったことは、温度です。ちょっと意外かもしれませんが、同期の間でも話題になったので書かせていただきます。
温度について注意が必要な点が2つあります。
1点目は、当日会場に向かうまでの気温です。
論文式試験は8月の中旬に行われるので、猛暑の時期になります。問題は試験会場までの道中です。私が受験した時は、試験会場が最寄り駅から徒歩10分程度かかる場所でした(受験生で混雑しているため体感は15分以上でした)。しかもほとんど道中にほとんど日陰がなく、試験会場に着くまでに汗だくになってしまい、汗まみれの中、午前の科目を受験する羽目になってしまいました。しかもこれが3日間続きます。こんなことで人生がかかった試験の集中力を削がれてしまうのはもったいないので、ぜひ対策をしていただきたいです。
具体的には、
着席時間の30分前には会場に到着するようにする
着替えやタオルを持っていく
最寄駅から試験会場まで事前に1回歩いてみる
などを実施すると、少しはマシになると思います。
2点目は試験会場の教室の温度です。
私の場合は、教室の冷房の効きが悪く、午後になると汗だくになるくらい暑い中で受験することになりました。解答用紙に汗が垂れて困ることもありますし、ひやひやしながら試験を受けるとパフォーマンスが低下するかもしれません。論文式試験は試験中のハンカチの使用が認められていますので、用意しておくことをお勧めします!
同期の中には、冷房直下の席で震えながら試験を受けたという人もいました。試験会場の温度は会場や教室、席の位置によって異なりますし、2日目以降に冷房の設定が変わる可能性もあるため、暑さと寒さの両方に対応できるように3日間の準備をしておくと良いと思います!
論文式試験では試験以外のことにも気を配る必要があります。勉強ももちろん大切ですが、当日のトラブルも想定し、できる限り準備をして、実力を発揮できるようにしていただければと思います!