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新卒1年目とインターン生が主体となって進めた障がいのある方の就労支援活動

PwC Japan有限責任監査法人が実施している社会貢献活動には、プロフェッショナルとしての専門性を社会に還元するプロボノ活動やボランティア活動などさまざまなものがあります。今回は、新卒1年目と就活を経験したばかりのインターン生が取り組んだ活動をご紹介します。

(写真左から)張 博慧(ちょう・ひろえ)、原田 莉奈(はらた・りな)、巽 達哉(たつみ・たつや)、池田 笑生(いけだ・しょうせい)


活動の概要

働くことに障がいを抱える方の就労支援・雇用支援を行う団体のセミナーに登壇し、就職を目指す方々に向けて、自分たちの就職活動の経験をもとに自己分析のコツや企業研究の進め方などをお話しました。セミナーには対面、リモート含め500人以上の方にご参加いただきました!
企画・運営をリードしたのは、新卒1年目と就活を経験したばかりのインターン生の計4名です。

皆さんが活動に参加された経緯を教えてください。

巽:「日頃の業務と違うことをやってみたいな」と思っていた時に、同期からボランティア活動があることを聞きました。業務とは離れたところで、誰かの役に立ちたいという想いがあったのだろうなと今では思います。

原田:私も同期から「こんなことやってるよ」とか、「社内でこういう取り組みがあるよ」と教えてもらいました。新入社員であっても、やりたいことに手を挙げやすい雰囲気がありますよね。

池田:私の場合は、内定者インターンとして働いていた時にこの活動を知りました。私が参加した理由は2つあって、自分たちで何かをゼロから作っていきたいというものと、少しでも自分なりに社会に貢献したいというものです。実際に参加してみて、仕事を与えられるのではなく、自分たちで作るプロセスの面白さを実感でき、また自分にとっての当たり前であることを誰かに価値として提供できて幸せに感じました。

巽:「ゼロから何かをやってみたい」という想いは、自分もそうでした。

原田:確かに、「自分たちだからこそ提供できる価値って何だろう」というところから考えるプロセスも貴重な経験だったなと思いますね。日頃の業務は「PwC」として価値提供する側面が強いですが、この案件は「自分たち」の価値観や経験を提供価値とするため、新鮮でした。

4名がそれぞれ異なる視点からご自身の就職活動を通した経験・知見を共有されましたが、その内容について教えてください。

巽:私のパートでは「自分を好きになる自己分析」をテーマにお話ししました。自己分析は企業の求める強みに対し、自分のストーリーを当てはめて考える方法が一般的かもしれませんが、自分なりの何気ないストーリーから探し出す方が、その人の本当の強みを表せると思います。この考え方に沿って実際に強みを探す手法を共有しました。

原田:私のパートでは「自分が楽しめる場所を職場に」をテーマにお話ししました。起きている時間の半分近く仕事をしているとよく言われますが、そんな中で、人生の大半を苦しい時間にしてほしくない、1人でも多くの人が自分らしく働ける世界であってほしいという想いがありました。働く場所として、自分が「楽しい!」と感じることや頑張れる場所を言語化して、その価値観と企業情報を紐づけるプロセスを怠らなければ、ミスマッチが起きず、自分が楽しめる場所を職場にできるという考えを共有しました。

張:私のパートでは「企業のIR資料を基に行う企業分析の心得」をテーマについてお話ししました。就職活動中に1つの企業について知りたいと思った際、会社説明会に参加したり、OB・OG訪問を行ったりする方が多いと思います。私は説明会などに参加することに加えて、企業のIR資料を基に財務分析や総合的な分析を行うことで企業に対する理解を深めていきました。具体的には、企業の成長率や離職率などに着目した企業分析の方法を共有しました。

池田:私のパートでは就職活動において「自分らしく振る舞う」ということの大切さをテーマにお話ししました。私は自身の就職活動を通じて、無理して自分をよく見せようとする人が多いと感じました。もちろん、どうせならよく他人によく見られたいですし、私にも大いに当てはまるのですが、必要以上に面接官の好感を得ようとするのは、採用する企業にとっても、就職活動中の人にとってもメリットが少ないのではないかという考えを共有しました。

この取り組みでは、普段のお仕事とはどのような違いがありましたか?

巽:通常であればマネージャー以上が経験するような取り組みを入社1年目の時点で経験することができ、それが最大の違いだと感じています。また、普段は監査人として第三者目線を強く持って接することが多いですが、当事者意識を持って取り組むことができたのが、日頃の業務と異なる点でした。

今回の経験は日々の業務にも活きています。活動中は想定どおりには進まないことも多く、社内手続きも含めて、さまざまなことに柔軟に対応することの大切さを感じました。また、自分の伝えたいことを伝えつつ、相手の目線に立って、自分のアイディアが相手にどのように捉えられるかを常に考える力を身に付けることができました。

張:私は開始当初は内定者インターン生でしたが、途中から社員になりました。内定者の時は、「誰かのプロジェクトのお手伝い」という認識で動いていたように思いますが、社員になってからは「自分でイベントを開催する」という当事者意識が芽生えたような気がします。

さまざまな場面で、自分たちで物事を進めていくことへの覚悟が求められているような気がしました。1つのイベントであっても簡単に企画して実行できるものではなく、PwCの一員として何かイベントをやることの責任の重さや、実行することの難しさを学びました。

この取り組みに参加したことで、ご自身の変化などがあれば教えてください。

池田:入社間もない自分はこの取り組みに携わっている間、何を提供できるかをいつも考えていました。そのため、通常の業務でも自分に与えられた役割以外に自分ならどんな付加価値を生み出せるかを考えられるようになりました。また、途中でプロジェクトに加わるメンバーに対しても、その方の強みを見極めて仕事を分担するなど、日頃からそのような目線を大切にできるようになりました。

原田:当日のイベントではリモート含め500人近くの方が参加して下さいましたが、若手の時から自分たちの考え方や知識を多くの方々に話す機会は貴重でした。アンケートのフィードバックでは高評価をいただき、若手でも社会に提供できる価値があるということを再認識し、大きな自信になりました。
この経験を活かして、プロフェッショナルとして今の自分がどのような価値を提供ができるのか、自分の「らしさ」は何なのかを考えながらこれからも業務に励んでいきたいなと思います。

原田:働くことに障がいを抱える方々との交流を通じて、世の中にはいろんな人が生活していることに気づかされました。そして、「そのような人たちが困っていることはないだろうか」「何か力になれることはないだろうか」と日々広い視野を持って生活するようになりました。例えば、社内で目の不自由な方がいたときに、相手への配慮を意識的にするようになり、自分の変化を感じています。

~私にとってのIntegrity~

「Integrity(インテグリティ)のある毎日を」。
求める人物像として、Integrity(誠実であること)を特に重視しています。記事を書いてくれたメンバーにとっての「Integrity」を聞きました。

~私にとってのIntegrity~
自分にとってのIntegrityは「自分の正しいと思うことを行う」です。社会人になって気づきましたが、世の中には自分としては間違っていると思うが、やらなくてはいけないことがたくさんあります。しかし、間違っていると思うことをお金やクライアントのためにするのではありません。自分の軸を持ち、自分が正しいと思うことを価値として相手に提供することが自分にとってのIntegrityです。(巽)

~私にとってのIntegrity~
Integrityとは「誠実性」と訳されたりしますが、「誠実性」をブレイクダウンしたときに、誠実であるために、私は何事に対しても自分が何をすべきか常に考えて行動すること、それが私にとってのIntegirityです。やったほうがいいと思ったことや正しいと思ったことに対して妥協せず行動に移し、上の年次の方にも発信する。その発信を受け入れてくださる「Speak Up」という文化が根付いているからこそ、「Integrity」を実現できているのだと思っています。(原田)

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