コンサルタントとして国や地域の課題解決を支援するトランスフォーメーション・アシュアランスとは
コロナ禍をきっかけに全国的にDXの波が広がり、地方企業においてもその動きが増えています。しかしITの専門性が高い人材の雇用が課題になるなど、地方の中小企業では自分たちの経営リソース、ノウハウのみでDXを推進せざるを得ず、困難に直面することもあります。
そうした中、PwC Japan監査法人では自治体や人材紹介会社と協業することで企業の人材確保を支援し、地方企業の経営課題の解決に取り組んでいます。そんなトランスフォーメーションアシュアランスのお仕事をご紹介します。
「地域を元気にしたい」。その想いが今、形として実現できています
コンサルティングファームとシンクタンクを合わせて5社の勤務経験があり、現在中途入社で3年目となります。
主に中小企業の経営課題解決に向けたコンサルティングサービスを提供しています。
東京のベッドタウン育ちという背景から「地域が少しでも元気になってくれたらいい」という想いを前職から持ち続け、入社に至りました。
プライベートでは旅行先でスーパーマーケットを見て回るのが大好きで、これまで46都道府県、27カ国のスーパーをめぐりました。
コンサルタント職は自分にあっているのか、悩んだ末にたどり着いた今
実は私は入社する前、「コンサルタント職はこれで最後になるかもしれない」という気持ちがありました。
前職までの経験からコンサルタント職は自分に合っていないのではという、漠然とした不安が捨て切れなかったためです。
ところが入社してみると、その気持ちはあっさりと覆されました。
当法人にはクライアントからの期待の応え方が上手な方がたくさんいます。クライアントからの信頼も厚いため、プロジェクトを立ち上げる段階のコミュニケーションから支援に携われる機会が豊富なんです。自身のキャリアの中でもこれほどの機会に恵まれたことはなく、非常にやりがいにつながっています。
具体的にいただく課題としては、都道府県や市町村から「地域の中小企業一つひとつの会社をどう支援していったらいいか」というお悩みが多いですね。「地域をより良くしていきたい」「地域の雇用が継続するように計らって欲しい」という要望もいただきます。
また地域の企業からは「新しいことをやりたい」「傾いている事業をより良くしたい」との相談を受けます。立場によって要望が異なるので、利害関係のある中で立ち回ることに面白みを感じています。
印象的だった案件
広島県からの要望を受け、産業廃棄物処理業を営む中小企業のマネジメント強化を支援する案件がありました。
仕事をご一緒させていただいた方々の真摯な姿勢や人柄の良さを知るにつれ、少しずつ信頼関係が強まり、最後には固く握手を交わしたくなるくらいの変化をもたらせたと思う事例です。
当初は不勉強にも、この企業の業務について力仕事・体力勝負のような印象を持っていたのですが、社長からお話を伺う中で、近隣住民の方々とコミュニケーションを丁寧にとり、厳格に法令を順守するなど、繊細さが強く求められるものであることに気付かされました。
同社からは「どのような人材でも束ねられるようにマネジメント手法や体制を整えたい」との要望があり、マネジメント支援を担当したのですが、高齢のドライバーの方だけでなく20代・30代の方との接し方も考える必要があり、双方に有効な取り組みを一つひとつ組み上げていきました。
監査法人では、企業の経営状況やミッションと向き合うことが重要
監査法人の本分は「企業のマネジメントをしっかりとしていくこと」であり、その延長線上にクライアントへのサービス提供があると思っています。
自身もこの企業を支援するにあたって、人事の視点だけで見るのではなく「経営状況や経営におけるミッションに対して必要な組織とは、マネジメントとは」という視点を大切にしていました。
企業の全体戦略から逆算した組織開発という点でも、この案件では成長につながる人事組織開発ができたと自負しています。
今回、広島県から産業廃棄物処理業を営む企業の支援依頼を受けた背景
コロナ禍で地域の企業の経営が難しくなり、抜本的に県内の中小企業を支援したいという県の想いが発端です。
当初は依頼内容が異なり、地域の高度人材採用のため高度なスキルを持った人材と企業のマッチングを進めようというものでした。
しかしコロナ禍をきっかけに従来のビジネスの延長線上では立ち行かなくなるのでは、という課題が立ちはだかりました。「新規事業を起こしたい」「従来から業態を変えるのか、それとも組織を変えるのか」と経営上の大きな分岐点に立っている企業がとても多かったんです。それを受け、広島県内の中小企業の抜本支援に乗り出すことにしました。
この支援をきっかけに別のテーマでもお話をいただくなど、信頼が信頼を呼び、仕事の連鎖が生まれています。
PwC Japan監査法人の特徴は「メンバーが活躍するための徹底的な環境づくり」
監査法人で実際に働いてみて、当初の想像よりも、メンバーが活躍できるような工夫が多々施されていることに驚きました。
それぞれの生活に合わせてチームで支えあう。年次を問わず良いと思ったことを発言できる。それをまず否定せず受け止める。こういった企業風土は、気持ちのよいコラボレーションにつながっていると思います。
一方で「ここまで手厚いフォローを受けながら、自分はプロとして何ができるのか」と悩んでいた時期がありました。他企業で働いていた時よりも「多種多様なプロジェクトに対し、プロとしてベストを尽くさなければいけない」とのプレッシャーを感じていたんです。
乗り越えた原動力は「クライアントが喜んでいる安心感を得ること」
自分の仕事に自信を持つために、とにかくクライアントとコミュニケーションを取る頻度を増やしました。
先ほどの事例であれば、広島県と企業という、異なる利害、関心を持つクライアントがいました。その中で、どちらのクライアントともしっかり向き合い、安心している姿、喜んでいる姿を見ることで、1つの安心感を得るようにしたんです。
上司には気軽に相談することができ、フィードバックをもらえるので、それも自信につながりましたね。社内の別のプロジェクトで当法人の代表の井野さんと関わる機会も多いのですが、「隣と比較しても辛いだけ。個人を磨いて結果として会社に貢献したらいい」とアドバイスをもらい、「今自分に見えていること、信じられることをやろう」と思えました。
~私にとってのIntegrity~
■トランスフォーメーションアシュアランスとは
地方自治体のエコシステム形成支援として、地域の中堅・中小企業の人材確保の支援を行っています。具体的には兼業や副業、または出向といった多様な働き方を活用し、地方企業の経営課題に寄与できるスキル・知識とともに、優秀な人材の獲得と地域経済の活性化を目指しています。
👇求人情報はこちら