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海外出向経験者に聞いた!「グローバルに仕事をすることは特別なことではない」

海外赴任に興味を持つ若手職員が、海外出向経験者2人と「グローバルに働くこと」について語り合いました。名古屋事務所だからこそ経験できるグローバルな仕事についてお伝えします。


プロフィール

(左)小島 大佑(こじま だいすけ)
シニアマネージャー
2007年入社。総合商社などの監査に従事。2019年にPwCタイに3年間出向し、2022年に帰国。趣味のゴルフは赴任先のタイでも満喫。

(中央)後藤 優依(ごとう ゆい)
アソシエイト
2021年入社。大学時代に学んだ簿記がゲームのように楽しかったことから会計士を目指す。趣味はゲームとショッピング。最近はジムに通って、体力づくりにも取り組んでいる。

(右)仲澤 啓延(なかざわ ひろのぶ)
シニアマネージャー
2007年入社。自動車関連会社の監査に従事。2014年にPwCオーストラリアへの短期出向を経験。2019年からはPwCベルギーに3年間出向し、2022年に帰国。最近は夫婦で日本各地を旅行し、人気の宿に泊まって楽しむことが趣味。

若い頃からグローバルなビジネスに触れる環境がある

―後藤さんはグローバルに活躍できる会計士になることが目標と聞きました。

(後藤)そうなんです。入社前に海外赴任を経験された方々と話す機会があり、「すごく成長できた」とか「さまざまな価値観に触れることができてとても楽しかった」と聞いて、ずっと日本だけでやっていくより、海外に行って、さまざまな経験を積んだ方が会計士としても成長できるし、人生が楽しくなるのではないかと思っています。

(小島)海外と英語でやり取りするなど、今の業務ではグローバルと関わるようなことはあるのですか。

(後藤)入社して1年はあまりなかったのですが、2年目になって海外との取引が多い会社や、英語のシステムをメインで使っている会社の監査を担当することになり、英語に触れる機会が増えました。実は私は、英語にすごく苦手意識があって、まずは監査の基礎をしっかり身に付けてから、英語の勉強を始めようとのんびりしていました。しかし今は英語でのコミュニケーションが増えており、法人の語学学習支援補助制度を利用して英会話講座を受講するなど、急ピッチで勉強を進めています。
お二人は海外赴任される前からグローバルな仕事に携わる機会はあったのですか。

(仲澤)はい、アソシエイトの時でも海外のPwCのチームと連絡を取り合ったり、英語で読み書きしたりすることは多々ありましたね。私も当時、英語は決して得意ではなかったですけど、仕事の中で徐々に慣れていきました。最初は大変かもしれないけれど、少しずつ英語に触れていくことで、それが蓄積されて、どこかのタイミングで「いつの間にか仕事でも英語でコミュニケーションできるようになっている」という時が来ます。それまでは頑張って英語に触れ続けていくことが大事ですね。

(後藤)ありがとうございます。希望が持てます! 小島さんはどうでしたか。

(小島)名古屋事務所のクライアントにはグローバル企業が数多くあるので、手を挙げれば、確実にグローバルなビジネスに触れるチャンスはあります。私の場合はアソシエイトの頃は英語から逃げていたのですが、シニアアソシエイトになると海外子会社チームとのコミュニケーションが増えてきて、まさに仲澤さんがおっしゃったように、徐々に英語でコミュニケーションができるようになりました。

(仲澤)若い頃からグローバルな仕事に触れる機会が多くあり、そこで少しずつ経験を積むことで英語の実力が付くなど、グローバルに仕事をする準備が自然とできていたんだと思いますね。だから海外赴任に対しても不安や抵抗感なくチャレンジできたんだと思います。そこに名古屋事務所の特長があるんでしょうね。

(後藤)正直、英語を使った業務が増えてきたことに焦っていましたが、安心しましたし、せっかくのこの環境を活かして頑張りたいと思いました。

志向に合わせて海外赴任先を選択することができる

―実際に海外赴任することをイメージして不安なことはありますか。

(後藤)やっぱり言語が一番不安ですね。先ほどのお話からも英語に関しては日本で仕事をしながらも身に付けていけると思うのですが、英語圏以外の国の場合は不安があります。
仲澤さんはベルギーに赴任されていましたが、ベルギーの公用語は英語ではないですよね。

(仲澤)そうですね。ベルギーはフランス語かオランダ語です。ただ、仕事で使うのは英語だし、彼らも英語が第二言語だから、こちらの英語のレベルも理解した上で話してくれるし、分からないところは何度も説明してくれます。

(小島)仕事では英語ですが、みんな分かりやすい英語で話してくれるし、こちらの拙い英語も聞き取ろうとしてくれます。母国語が英語じゃないところの方が仕事でのコミュニケーションは取りやすいかもしれませんね。

(仲澤)確かに、そういう意味では米国は英語ネイティブなので、話すスピードが速くて、最初は対応するのが大変かもしれませんね。

(小島)あとは現地の言語を使うのは挨拶程度ですね。タイに赴任中は英語でのコミュニケーションがほとんどでしたが、それでもタイ語を使うとすごく喜んで歓迎してくれました。「サワディーカップ(こんにちは)」くらいでしたけど(笑)

(仲澤)それはありますね。私も挨拶だけはフランス語で話してました。「ボンジュール、サヴァ」って(笑)

(後藤)なるほど、そうだったんですね。すごく参考になります。
あとは、どうやって希望の赴任先を決められたのですか。

(仲澤)PwCにはグローバルモビリティと呼ばれる人事異動プログラムがあって、海外赴任に興味がある人を対象にした説明会で、海外赴任先や赴任者の仕事内容などの情報を提供してもらえます。

(後藤)そこで、自分の希望に合う赴任先を探していく感じなんですね。

(仲澤)そうですね。こういう地域で働いてみたいとか、こういう働き方をしたいという希望にマッチする赴任先を探します。あとはやっぱり仕事内容ですよね。私は監査をしたかったので、欧州地域にしたんですが、小島さんは違いますよね。

(小島)はい、私はタイでは監査は全くやってないんです。コーディネーターというのですが、現地の日系企業とPwCタイの仲介役になって、PwCのサービスを提供していく仕事ですね。あとは、自分の英語のレベル、暖かいところが好きという理由でタイに決めました。

(後藤)赴任先の国によって、仕事内容も変わるのですね。さまざまな選択肢がありそうで、楽しみです。

海外赴任先でさまざまな価値観に触れる

―海外赴任を経て、得られたものや成長につながったことを教えてください。

(小島)グローバルネットワークではどの国でもPwCブランドが確立されています。一流の水準で仕事ができているということを改めて実感しましたね。
あとは、コーディネーターという立場での仕事は、クライアントとの距離がすごく近く、現地の社長とお話しさせていただく機会も多くて、そういう場で経営者のリアルな声を聞けたのは貴重な経験だったと思います。

(後藤)クライアントと近いということですが、コーディネーターというお仕事は具体的にはどんなことをされるのですか。

(小島)日本で監査を担当している大手グループ企業の現地法人にPwCタイが監査や税務、コンサルティングなどのサービスを提供しているのですが、その間に入って調整や折衝を行うのが役割です。監査提案をプレゼンしたり、クリアランスミーティング(監査結果報告会)で会計の説明をしたりするほか、税務調査の相談を受けたらPwCの担当者を紹介したりもします。クライアントのニーズを理解し、ニーズに適うサービスを提案するのがコーディネーターの仕事と言えます。
日本での監査業務を通じて培った業界のビジネスや慣行、クライアントの考え方といった知見があれば、クライアントが事業展開する各国においても日系クライアントと現地のPwCをつなぐコーディネーターの役割に活かせます。
赴任先ではクライアントから実務上の課題についての相談を受ける機会が多く、クライアントの立場をより深く理解できるようになりました。そのため、帰国後に日本の監査現場に戻った際も「どうあるべきか」という視点に加えて、「どのように対応するべきか」という視点をより重視することができるようになりました。

(後藤)本当にクライアントに寄り添って、お役に立っていくような仕事なんですね。

(小島)そうですね。クライアントと同じ方向を向き、寄り添って仕事をしていました。

(仲澤)私は何かのプロフェッショナルになりたいと思って会計士になったのですが、会計士が海外でも通用し、日本以外でも活躍できるということを実感できたことが大きいですね。また、グローバルに仕事をすることで、幅広い価値観に触れることができました。各地域には独自の文化、働き方、生き方があって、私が赴任していたベルギーだと家族が第一で、週末に家族と過ごすのはもちろん、平日も定時には帰って、家族で食事をとることを誰もがとても大切にしています。だから夜遅くまで会社で仕事をしているなんてこともないし、土日に仕事をするなんてこともありません。それを日本人の感覚で動かそうとすると上手くいかないし、お互いを理解し、尊重することが大事であることを学べたのは成長したところです。

(後藤)それは、ベルギーの監査チームで現地のメンバーと一緒に仕事をされる上で実感されたことですか。

(仲澤)チームマネージャーとして仕事をしていましたが、スタッフもパートナーもみんなベルギー人で日本人は私だけでしたから、マネジメントする上でも彼らの価値観を尊重することは重要なことでしたね。

―赴任先での就業後や土日のプライベートについて教えてください。

(小島)タイでは平日は外食にいくことが多かったですね。土日にはゴルフに行くこともありました。もちろん家族との時間も大切にしていて、近場のリゾートを満喫できたのは良い思い出です。帰国後も家族からは「また行きたい」って言われますね(笑)

(後藤)いいですね。羨ましい!

(仲澤)ベルギーでは平日はみんな家にすぐ帰るので、飲みに行くということはほとんどなくて、妻と自宅やレストランで食事をして過ごしてましたね。特に夏場は日が長いので、夕方から散歩がてらにブリュッセルを観光したり、肉屋、魚屋、チーズ屋、ワイン屋などいろんなお店を周って買い物をしてからベランダで飲んだりしていました。
また、週末を利用して欧州のいろんな国に旅行に行きましたね。

(後藤)素敵ですね。どこに行ったんですか。

(仲澤)隣国であるドイツ、フランス、オランダへ車で行ったり、時にはイタリア、スペイン、ポルトガルにも格安フライトを使って足を延ばしたりしました。

(後藤)お二人とも海外赴任ライフを謳歌されていたみたいですね。夢が膨らみます。

PwCベルギーのオフィス

会計士はグローバルに活躍できる可能性に満ちた仕事

―グローバルに活躍できる会計士に興味をもっている若手の皆さんに一言お願いします。

(小島)PwC Japan監査法人名古屋事務所のクライアントにはグローバル企業がたくさんありますので、チャンスはいくらでもあります。だから積極的に手を挙げていってもらえれば、きっと英語も上達しますし、希望の赴任先に近づいていくと思います。必ず道は開けます。

(仲澤)クライアントもグローバル化しているので、日本にいながらもグローバルなビジネスに触れる機会はたくさんあります。会計士として、プロフェッショナルとして働くことを考えた時に、フィールドは日本だけには限りません。会計士は海外でも活躍できる資格であり、そんな可能性に満ちた仕事なんです。私たちには国境はなく、どこでもプロフェッショナルとしてやっていけます。

(後藤)ありがとうございます。私も英語の習得含め、まだまだたくさん勉強し、経験を積まなくてはいけませんが、これだけさまざまな価値観に触れることができる仕事はなかなかないと思いますし、名古屋事務所にはチャンスがたくさんあるので、ぜひ掴み取りたいと思います!

~私にとってのIntegrity~

~私にとってのIntegrity~
「正直」
自分の考えや気づいたことについて正直に動くこと。(小島)

~私にとってのIntegrity~
「信念」
信念をもって、さまざまなことに挑戦していきたいと思っています。(後藤)

~私にとってのIntegrity~
「社会の課題に対して真摯に応える」(仲澤)


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