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“関川村の未来”をみんなで考えよう!|新潟県関川村DXワークショップ【中編】

北山 晟咲(きたやま あきえ)
リスク・アシュアランス部
2021年新卒入社

自己紹介

2021年4月よりPwCあらた有限責任監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)リスク・アシュアランス部(RA)にビジネスリスクコンサルタントとして入社した北山晟咲です。

本記事では、私が関与した新潟県関川村でのDX推進プロボノプロジェクト(以下、本プロジェクト)についてお話しします。

前編を読んでいただいた方もいるかもしれませんが、中編の今回は、関川村の未来を考えるワークショップのDay1とDay2の内容についてお話をしたいと思います!

👇前編はこちら

当日

関川村でのワークショップは、「気付きから実行までの流れを体験する」ことを目的に、全3日の日程で行いました。

イントロダクションとして関川村副村長の角さんによる村の歴史説明風景

Day1は発散フェーズとして、日常生活での“気付き”を得ることを目的とし、PwC Japanグループのメンバーが事例紹介を行いました。

例えば、物理的な立地や人手不足が必ずしもハンディにならない時代になったこと、関川村の地域資源にデジタル技術活用の余地があること、テクノロジーの進化に伴うビジネスの変化のなかで未来を考えるためにはこれまでの“常識”を疑うことも重要であることなどを紹介しました。

その後4、5人ずつ3つのグループに分かれ、テーマに基づいたディスカッションの場において、アイデアの「発散」を行いました。

テーマとしては、「子どもたちが村に残る、将来戻ってくるために何が必要なのか」や、「村外の人にお勧めできることや、自慢・アピールできることは何か」など、村の課題や良いところにもう1度目を向けてもらうような内容でした。

ディスカッションのなかでは、関川村で生活する中で感じる課題や、1度関川村外の地域や県外で生活をしたことがある人が感じる課題について意見が交わされました。

課題が出れば出るほど「未来に向けて持続可能な村を目指したい」という、参加者の皆さんの思いが強く伝わってきました。
同時に、人のつながりが強いことや、村民が自然豊かな関川村を好きであることなど、関川村の良いところについても活発に議論されました。

Day1終了後はDay2に向けて、日常生活の中でさまざまな課題や気付きがあれば書き留めてもらい、それについて家族や職場などの周りの人と話をしながら、村の課題について考える日々を過ごしてもらいました。

ディスカッション内容発表風景

Day2は、Day1の2週間後に開催されました。
課題を深堀りし、整理するフェーズとして、ワークショップでは問題の本質を捉えるということを体感し、ゴールを設定したうえで自らが起こせるアクションについて考えてもらうようにしました。
実はこの日の午前中に、本プロジェクトとは別に「未来のしごとワークショップ」というワークショップを関川村の小中学生に向けて行っていました。
デジタルへの関心を持ってもらうと同時に、10年後の未来に必要とされる仕事やスキルについて考え、新しい未来の仕事のアイデアを発想する、デザイン思考をベースとした学生向けのワークショップです。
関川村の子どもたちには、今ある村の仕事が10年度どのように変わっているか、意見を出し合いながら新しい未来の仕事のアイデアを考えてもらいました。 

ワークショップに参加いただいた小中学生の皆さんの”未来への約束

大人のワークショップのDay2では、Day1の宿題であった気付きのメモをもとにディスカッションを行い、今後のアクションや、直面し得る“壁”について深堀りをしてもらいました。

何名かの参加者は子どもたちのワークショップを見学してからDay2のワークショップに参加していたため、自由で新鮮な子どもたちの発表を聞いたことが、大人のアクションアイデアにも影響を与えていたように感じました。
例えば、これまでの習慣だからという理由で目を向けていなかった作業について、デジタルを活用することで効率が図れるといった意見が挙がりました。
これらの気付きをもとに起こしたいアクションを他の参加者にも共有してもらい、Day3開催までの1カ月間で実行してみたいことや実行できそうなことを考えてもらいました。

本プロジェクト第二回目のディスカッション風景

今回はここまでとさせていただきます!
ワークショップ最終回とまとめについては、後編でお話しします!
ぜひそちらも読んでいただけたら嬉しいです。

みんなにも読んでほしいですか?

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