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初めての期末監査。棚卸で現場を知り、最繁忙期を経験して成長できました

入社してから最初の期末監査を4~5月に経験した新入職員のレポートをお送りします。


プロフィール
(中央)R.Ikawa
2023年定期採用入社
旅行に行くことや、スポーツをすることに最近ハマっています。
今年は初めてのことになんでも積極的に挑戦していきたいです。

(右)Y.Takehara
2023年 定期採用入社
人と話すことが好きです。一方、誰とも話さずゲームに没頭することも好きです。

(左)W.Osada
2023年 定期採用入社
大学生時代にスキューバダイビングをやっていた関係で、一時期は沖縄で働いていました。最近は週末に自宅でまったり過ごすことが多いです。

棚卸は現場を知れる貴重な経験でした

まずはIkawaから、棚卸立会についてレポートします!

棚卸立会とは、会社の棚卸方法を観察したり、会社のカウントが適切かどうかを確かめたりするために一部をテストカウントする監査手続です。これは監査人が、資産の実在性などを検討するうえで大事な監査手続の1つです。
会社の棚卸は基本的には年に1度実施され、棚卸立会中は製造を停止しますが、その停止時間も決まっているため、時間内に監査手続を完了させなければならないというプレッシャーがあり、とても緊張していました。

棚卸立会という監査手続を適切に完了させるためには事前準備がとても重要になります。特に、会社の棚卸実施要領を事前に入手して棚卸方法を理解しておくことや、前期の実施結果を確認しておくことが大切です。

私が棚卸立会を行ったのは、自動車部品の製造工場でした。15時半から開始し、終了したのは20時半でした。入社6年目の先輩と一緒に現場を回りながら、先輩のやり方を見て進めることができたので、安心しました。棚卸立会の時間は5時間と少々長く感じましたが、製品や製造工程、棚卸資産の管理方法などについて工場の方と話しながら進めていくうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。

棚卸立会後には、会社から監査人講評を求められるのですが、そこでは1年目の私たちも講評を行います。入社6年目の先輩と比べ、講評内容が簡素になってしまったことから「失敗したな」と感じましたが、講評後、先輩から講評内容を考える際のポイントをアドバイスしてもらい次回の講評では「上手くやれる」という気持ちになりました。

また、普段の監査では主に経理の方と話をするのですが、棚卸立会では、実際にモノを作る現場、工場の方と話し、会社の事業の理解を深めることができたのは良かったです。実際の製品に触れ、具体的なイメージを持つことで、会社の事業により興味や関心が湧きました!

期末監査を通して成長を実感しています

次に、はじめての期末監査を終えるまでの動きを、Osadaがレポートします!

  1. はじめての監査チーム
    配属先の監査チームメンバーと初対面の日は、自己紹介をして、クライアントについての説明を受けたり、雑談をしたりしました。しばらくは、一緒に働くチームメンバーを知り、監査チームの環境に慣れていく期間。また、往査などを通じて、クライアントとのやり取りにも徐々に慣れていく期間でもありました。
    仕事は少しずつ割り当てられていきます。私が最初に担当したのは、監査証拠となる証憑の信頼性や十分性を確かめるための作業でした。例えば、証憑に適切な責任者(承認者)の押印があるかを確認したり、マネジメント層で構成される会議体(取締役会など)の議事録を要約したりするといったことでした。他のチームメンバーには監査手続の背景や確認の視点について質問したり、教えてもらったりしながら進めていきました。

  2. はじめての期末監査
    期末が近づくにつれ、穏やかだった時間の流れは徐々に加速し、いよいよ期末監査、繁忙期という様子になってきます。
    まず、それまでと比べて割り当てられる仕事量が多くなります。現金預金、貸付金、借入金、有価証券、資本金、販管費、営業外損益…。具体的な作業としては、小切手の実査、確認手続き(確認状の回収管理含む)、テストサンプルに対する証憑突合などでしたが、「こんなにあるのか……」と仕事量の多さに面を食らいました(笑)ただ、個々の仕事の進捗度合いは明確に把握できる仕組み(タスク管理)の中で仕事が進んでいくので、いつ何をやるべきかが一目瞭然です。だからこそ、1つの仕事を完了する度に小さな達成感を感じることができました。全ての仕事が完了した時の達成感はとても大きく、凄まじいものでした!

  3. 期末監査の働き方
    クライアントを訪問しての作業(往査)が多くなります。私のチームでは、往査中はチームメンバー全員が同じ会議室で作業をしていました。私は年次の近いチームメンバーの隣に座り、監査調書や監査手続などについて確認をしながら進めていました(10分に1回は質問していたかもしれません)。往査日は事前にクライアントに伝えてあり、往査がない日はリモートワークでした。チームメンバーとはオンラインでコミュニケーションをとります。隔日でチーム全体進捗ミーティングが設定されており、質問があればチャットや会議を行い、対面でなくても密にコミュニケーションを取っていました。
     
    また、期末監査の時期は、土曜日や祝日に仕事をする日があります。最も忙しい時期なので、事務所として休日出勤(稼働)日が設定されています。休日出勤(稼働)分は振替休日を取得しますが、私は4月のはじめと5月の終わりに5日間の振替休日を取り、リフレッシュしました!残業に関しては、多い日は5時間程度でした。PwC Japan有限責任監査法人では17時15分までが定時なので、22時頃まで働いていたイメージです。
    仕事量はチームミーティングの中で調整が行われます。タスク管理で仕事の優先度と各人の仕事の進捗状況が明確になっている中で、優先度の高い仕事を期日内に完了させるためにどのようにチームメンバーを配置していくかが話し合われます。残業が多く負担が大きければ、仕事量を調整しながら、チームの仕事を完了させていくので、過度な負担を軽減することができます。このような工夫のおかげで、繁忙期ではあったものの健康的に働くことができました。私は睡眠時間を大切にしているので、睡眠の確保には特に気を付けていましたが、おかげさまで1日7時間の睡眠が取れました。

  4. 期末監査を終えて
    期末監査は、その時の雰囲気や仕事量の多さから怒涛のような期間でした。ただ、この期末監査を経験して、成長できたと自信を持って言えます!最初は本当に何も分かりませんでしたが、今では「何を調べるか」「どのような資料が必要でどのような手続きを行うか」をある程度具体的に想像することができるようになりました。忙しい中でも、周りのサポートを借りながら、自分で考える時間を大事にできたからだと思います。少し苦手としていた電話対応も上達したいと思います! ただ、ものすごい速さで仕事を完了させていく先輩を間近で見たので、成長を実感したとはいえ、まだまだです……。監査手続きや事象などを丁寧に理解しつつも、そのスピードをもっと上げて、「もっと効率的に進めなくては!」と思いました。

とはいえ、私も「監査意見」を支える役割を果たすことができたと感じていますし、チームメンバーも、それを認めてくれているように感じたので、ようやく同じ船に乗れたような気がしたことは嬉しかったです!

期末監査後のお楽しみ! ネットワーキングイベントに参加しました

 最後に、期末監査後のお楽しみについて、Takeharaがレポートします!

  1. ゲームに没頭しました
    私は無類のゲーム好きですが、期末監査中はゲームから離れ、正直、つらい時期でした。公認会計士試験の勉強中はゲームに触れなくても平気だったのですが、まったく不思議なものです。
    期末監査を何とか乗り切ると、有給休暇を取得し、思い切りゲームを楽しみました。13時間ゲームをした日もありました(笑)

  2. ネットワーキングイベントに参加しました
    ネットワーキングイベントとは、PwC Japan有限責任監査法人の各部門で期末監査の繁忙期明けに開催されるイベントのことです。私たち新入職員からパートナーまで多くの人が参加し、職員同士の親睦を深めることができます。名古屋事務所でも6月下旬にBBQ大会が開催されました。とてもリラックスできる環境で食事やレクリエーションを楽しみました。同じグループの中にはパートナーやマネージャーの方もいて、普段あまりできないような話もでき、とても楽しかったです。
    また、グループ対抗のゲームもありました。私たちのグループは総合優勝し、優勝賞品としてフルーツ盛合わせをいただきました。特にマンゴーが美味しくて、私の中でマンゴーブームが到来しました。これが、私の期末監査後の過ごし方です。公認会計士試験の勉強にしっかり取り組んだ結果として、皆さんが合格することを願っています。応援しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回のレポートもお楽しみに!

誰に対しても誠実に対応する。(Ikawa)

職業的専門家としての経験および知識の修得。(Takehara)

何のための仕事かを忘れない。(Osada)