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入社1年目のアサインメント クライアントの規模・担当数による違い

大きいクライアントをメインで担当する持ち方の場合
S.Otsuka
大阪アシュアランス部(OSA)
2023年定期入社

中小複数のクライアントを担当する持ち方の場合
M.Kakiuchi
大阪アシュアランス部(OSA)
2023年定期入社


S.Otsuka:大阪の大学を卒業後、証券会社で営業をしていました。同社を3年目の夏に退職して公認会計士試験の学習を開始し、無事合格して2023年12月にPwC Japan有限責任監査法人に入社しました。受験期間中は月に1日休めたらいい方でしたが、合格・入社後は趣味の時間が持てるようになりました。学生時代からやってきたドラムと野球観戦(阪神ファン)は継続しつつ、今年は筋トレとゴルフに打ち込めたらいいなと思っています。もちろん仕事も頑張ります!

論文合格発表前に奈良県の曾爾高原へススキを見に行きました。

M.Kakiuchi:東京の大学を卒業後、金融機関で営業をしていました。勉強に専念するために大阪に戻り、2023年度の試験に合格後、12月にPwC Japan有限責任監査法人に入社しました。受験期間に朝型になったことをきっかけに、入社してからも朝型中心で業務を行い、ワークライフバランスの両立を目標にしています。

繁忙期後の休暇で高知県に行った時の写真。

担当しているクライアントについて

入社1年目でもクライアントの担当の仕方は人により大きく異なります。今回は、規模の大きいクライアントをメインで担当する職員と、中小規模のクライアントを複数担当する職員から、それぞれが担当するクライアントの概要をご紹介します。

Otsuka:
私は年間を通して1社のクライアントのみを担当しています。

<担当クライアントの概要>3月決算、日本基準、東証プライム上場会社、製造業

<アサイン>
7~8月:第1四半期手続
8~9月:JSOX整備評価手続
10~11月:中間監査手続
1~2月:第3四半期手続
4月:期末監査開始
5月:会社法監査意見日
6月:金商法監査意見日

このように、大規模クライアントに配属された方については、1年目は1社のクライアントに年間を通して張り付きでアサインされることが多いです(一部、決算時期が異なっている別のプロジェクトに短期間だけアサインされる方もいます)。このようなアサインとなるため、一緒に働くメンバーの方やクライアント先の従業員の方とも、比較的長い時間を過ごすことになることも特徴です。

チーム一体で仕事を頑張った繁忙期の帰り道のオフィス風景

M.Kakiuchi:
私は1年目に4社のクライアントを担当しました。

<担当クライアントの概要>
メイン:3月決算、IFRS基準、東証プライム上場会社、製造業
サブ:12月決算、日本基準、会社法監査、製造業
サブ:3月決算、日本基準、会社法監査、製造業
サブ:3月決算、日本基準、会社法監査、製造業

<アサイン>
私のように複数のクライアントを担当する人は、年間を通して、メインのクライアントを中心に、それぞれのクライアントで必要な業務に応じてアサインが組まれます。同時期に複数社のアサインが組まれることがほとんどなので、各チームに相談しながら稼働日を決めて業務にあたっています。複数のチームで、多くの人と関わりながら業務に就くため、自分のスケジュールを把握し、各チームとコミュニケーションを取ることが求められます。そのため、事務所に所属する多くの方々と業務上で関われるのが特徴です。

「大規模クライアント1社 」と「 複数クライアント」、それぞれのアサインで経験できること

それぞれのクライアントと関わる中で得られる経験や魅力をそれぞれの職員に伺いましたので、ご紹介します。

S.Otsuka:
大規模クライアント1社のみを担当することで得られる経験や魅力としては2つあると思っています。
1つ目は、先輩社員やクライアント先の従業員の方から学ぶ機会がたくさんあるという点です。大規模クライアントは取引種類や子会社、検討すべき会計論点が多く、通常のプロジェクトよりも大人数で監査を実施するため、先輩社員に質問をする機会やフィードバックをもらう機会がたくさんあります。またクライアントの実務経験豊富な経理担当の方も人数が多く、コミュニケーションを取ることも多いです。そのため私のような1年目はさまざまな方から学ぶ機会に恵まれており、自分次第でいくらでも知識や経験を吸収することができます。
2つ目は、会計監査の流れを年間を通して学ぶことができる点です。小さなクライアントの監査では数日間や数週間だけアサインが組まれることもあると聞きますが、大きなクライアントでは少なくとも1年間プロジェクトに関与するため、「監査計画の立案→監査の実施→監査意見の形成」という流れを一通り経験することができます。

M.Kakiuchi:
複数のクライアントを担当することで得られる経験や魅力としては3点あると思います。
1点目は、生産性を意識した働き方を身に付けられることです。複数のクライアントを担当すると、それぞれのクライアントで業務を割り振られるため、いつまでにどこまで終わらせるべきかを把握しながら業務にあたることが必要となります。実際に、私は1週間ごとに自分の業務を把握し、計画的に進めるようにしており、アサイン内で業務をこなせるように意識しています。
2点目は、コミュニケーションスキルを身に付けられることです。1点目とも共通しますが、自分の業務を自分の裁量で進める必要があるため、チームリーダーとコミュニケーションを取ることが不可欠になります。場合によってはアサインを調整してもらう必要もあるため、自分の意見を素直に伝えなければならない場面も多く、それは業務の際にも役立っていると感じています。
3点目は、さまざまなクライアント・業界に携われることです。担当クライアント間で違いがあることや、類似する点があることを肌感覚で体感できるのは興味深いことだと思っています。

S.Otsuka:私にとっての「Integrity」とは「自ら考え、伝えること」です。PwC Japan有限責任監査法人に入社してから初めての上司の方に「Oさんが正しいと考えていることを、間違っていてもいいから伝えてほしい」と仰っていただいたことがあります。PwCはプロフェッショナルファームですので、その一員として与えられた作業をただ実施するだけでは十分ではありませんし、そもそも仕事というものに絶対の正解はないと思います。私は会計監査の業界ではまだまだ未熟者ですが、任せていただいた仕事に取り組むうえでは、「どうあるべきか、何が正しいのか」という自分なりの考えを常に持ち、伝えるように心掛けています。

M.Kakiuchi:私にとっての「Integrity」とは「自分に誠実であること」です。1年目の繁忙期に、問題が生じて困っていることがあり、すぐにチームに相談したことがありました。その際に、上長に「早めに問題を把握して共有してくれて助かりました」と言われたことがありました。監査はチームで進める業務であるため、1人で悩んで時間ばかりが過ぎたら業務が滞ります。もちろん、自分で挑戦することも大切ですが、自分の現状を客観的に把握し、発信することも大切だと気付かされた出来事でした。