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私、PwCに入る前はこんな仕事をしていました!【税理士法人勤務】

前職の税理士法人で会計・税務に関する事務手続きを代行する業務を行っていたKotodaさん。USCPAの資格取得を機に、PwC Japan有限責任監査法人へ転職しました。採用担当リクルーターのMunさんが話を聞きました。

(左:中途入社者)H.Kotoda
所属:保険アシュアランス部
職種:USCPA全科目合格(ワシントン州登録)
2017年 中途入社

(右:採用担当者※インタビュアー)S.Mun
人事部 採用担当リクルーター

― Kotodaさんの経歴を教えてください。

大学で経済学部に進み、周りに日本の公認会計士を目指す人々が多かったこともあり、私も会計士資格取得に向けて勉強をしていました。しかし、なかなか結果が出ず、大学卒業時に資格取得を諦め、簿記の知識を活かせる中小規模の税理士法人に入社しました。その後、当時の上司の勧めがきっかけで米国公認会計士(以下、USCPA)試験の勉強を始めて働きながら全科目に合格したところで、より英語力USCPAの資格を活かせる仕事をしたいと思い、2017年にPwC Japan監査法人に転職し、保険アシュアランス部に所属しています。

― 英語はもともと得意だったのですか。

USCPAの試験は全て英語ですが、スピーキングのスキルは必要ありません。大学受験まで英語のリーディング・ライティングは得意なほうだったこともあり、読み書きだけならできるかなという気持ちで受けました。日本の公認会計士の勉強をしていたこともあって試験の内容は多少理解できたので、受けてみる価値はあるかなと思いました。海外には旅行で行ったことがある程度で、住んだことや教育を受けた経験はありません。

― すごいですね。PwC Japan監査法人の保険アシュアランス部に興味を持ったきっかけはどういったところでしたか。

私が通っていたUSCPAの予備校で、説明会に参加したことがきっかけです。前の会社は保険業界とは関係ありませんでしたが、まだギリギリ20代だったので新しい分野にチャレンジするタイミングとして遅くはないと思いました。また、説明会に参加したメンバー同士の雰囲気がとてもフランクで、分からないことでも聞きやすい環境だなと感じました。知らない分野に行くなら働きやすそうなところがよいと思い、保険アシュアランス部に応募しました。

― フランクさはどのような場面で感じましたか。

説明会の中でフリートークの時間があって、アソシエイトとシニアマネージャーの2人が参加者からの質問に答えていたのですが、どう答えるかを2人で会話している様子がとてもフランクに見えました。私は当時、アソシエイトとシニアマネージャーって上下関係がもっとあるものだと思っていたので、本当に風通しのいいチームなんじゃないかと感じたんです。

― 入社後、実際いかがでしたか。

入ってみても、そこは変わってなくて、話がしやすい環境だと思います。皆さん忙しい中でも、相談したいときには時間を取ってくれる人が多いですね。こちらが話している内容について、しっかりと耳を傾けてくれるので、心理的な安全性は確保されていると思います。

― 私も担当リクルーターとして、同じように感じます。

― 続いて、現在の業務内容について教えてください。

現在は、保険アシュアランス部のインシュアランス・アドバイザリー・グループ(以下、IAG)に所属していて、主に保険会社のクライアントを相手に規制対応の支援を行っています。この支援プロジェクトの中では、プロジェクトの統括や海外子会社の窓口業務を担当しています。PwC米国やPwCオーストラリアのメンバーとも連携する機会があります。

― シンガポールに出向されていたお話も伺えますか。

2021年の11月から2023年の8月まで、PwCシンガポールに2年弱出向していました。年に1回ほどの頻度で、海外勤務の希望についてアンケートがあるのですが、私は入社当初から興味があると回答しており、機会があればチャレンジしたいとは思っていたものの、具体的な出向までのキャリアプランは描けていませんでした。ある時、パートナーから突然シンガポール出向の打診があったのですが、当時関与していたプロジェクトの中で海外の子会社管理を担当していてPwCシンガポールの現地メンバーとやり取りをしていたので、似たような案件の話かと思っていたら、出向の話だったのでとても驚きました。

― 赴任前、語学については何か準備していたのでしょうか。

語学学習の費用補助の制度を利用して英会話のレッスンを受けたりしてはいました。ただ、仕事で英語を日常的に使っていたわけではなく、海外子会社管理を担当していた時も基本的にはメールを書く程度だったので、シンガポールに行くまで英語を話す機会は全くと言っていいほどありませんでした。

― 現在はプロジェクトをいくつか掛け持ちしているのですか。

今アサインされている規制対応のプロジェクトは支援する領域が広いため、ほぼ 100%アサインです。 つまり、今はこのプロジェクトに専念しているという状況です。過去には同時に複数のプロジェクトを担当していたこともあります。

―なるほど。人によって担当しているプロジェクトの数や規模感は、結構違いますよね。現在のプロジェクトは何人ぐらいの体制なのでしょうか。

プロジェクト全体としては20名程度で、うちIAGのメンバーが5~6人です。今のプロジェクトは幅広い領域での支援をしていて、複数の部門が関与しています。IAGでは主にプロジェクト全体の管理やガバナンス関連領域を担当していますが、数理領域はPwC Japan監査法人のアクチュアリーがいるチーム、システム開発は PwCコンサルティングなど、PwC Japanグループの法人や部門をまたいでプロジェクトを行っています。過去に担当した案件では、IAGのメンバー数名程度だけで進めるケースもありました。

― 現在の働き方はいかがでしょうか。

プロジェクトはクライアントとのミーティングも含めて全てリモートで進行しています。私も基本的には自宅からリモートで働いていますが、自宅だと集中できないこともあるので、そういう時は出社するという形で働いています。

― 部門全体でいうと出社率はどうですか。

PwC Japan監査法人のオフィスへの出社率は結構低いと思います。新型コロナウイルス感染症の前から、クライアント先に常駐して仕事をしている人々も多くいるので、クライアント先に行っていて、PwCのオフィスに出社していない方も多いかもしれません。

― 業務後のプライベートの時間はどのように過ごしていますか。

平日、仕事が終わる時間は結構ばらつきがあるのですが、通常は19時ぐらいに終わります。そこからは夕飯を作ったり、掃除をしたりと、主に家事をこなしています。

― そうなんですね。ご家庭との両立はいかがですか。

今年結婚したばかりなのですが、お互いにできる範囲で家事をしています。夫は私がどんな仕事をしているのかよく分かっていなさそうですが(笑)、応援はしてくれていると思います。

― プロフェッショナルファームに入社され、アジャストが必要だった点はありますか。

自分から発信したり声を上げることに慣れるのに数カ月はかかりました。PwCには「スピークアップ」のカルチャーが根付いていて、とにかく自分の意見をよく聞かれます。周りでは自分の考えを積極的に発信している人が多くて、ミーティングでも意見が飛び交っています。前の会社ではミーティング中はあまり自分から発言することがなかったので、慣れるまで結構時間がかかりました。上司などに自分が作成した資料について説明をする際も、どうしてそう思ったのか、と聞かれることがよくあります。

― 確かにそれは戸惑いますね。IAGはどんな人が多いですか。

IAGは落ち着いていて、冷静な人が多いですね。私が今まで一緒にしてきた人の中で、感情的に仕事をする人はあまりいなくて、淡々と仕事をしている人が多いかと思います。

― 最後に、今後入社される方へのメッセージをお願いします。

私が入社することになった理由もそうですが、経験や知識のない業界に挑戦する場合、人間関係が非常に重要だと考えています。IAGは部署の雰囲気が良く、周りの人々に相談できる環境があります。相談した際はどんなに忙しくても耳を傾けてくれる人がたくさんいるので、知識や経験がなくても、自分のやりたいことに挑戦できる環境が整っている素晴らしい組織だと思います。ぜひ一緒に働けたら嬉しいです。

― ありがとうございました!

~私にとってのIntegrity~

常に自分がその時にベストだと思える行動をすることです。PwCでは、「どうしてそう思ったのか、判断したのか」の説明を求められる場面が多いように感じます。後から振り返って誤った対応を取ってしまったと感じることもあるかもしれませんが、その場・その瞬間で自分が思うベストな選択をし続けることが、PwCでプロフェッショナルとして働き、クライアントやチームメンバーからの信頼を構築する上では欠かせないと思っています。

担当リクルーター編集後記:
Kotodaさんのインタビューを通して、リクルーターとして部門に感じていた雰囲気「風通しが良い」「上下関係を気にせず話しやすい」「フォロー体制が整っている」と完全にマッチしていました。今回初めて知ったのですが、意欲があれば(USCPAを持っているということもありますが)監査のリード経験がなくても監査担当として海外赴任の機会があるということで、かなり驚きです。挑戦できる環境があるのは良いことだと思います。
保険アシュアランス部は3つのグループ(監査・アクチュアリー・アドバイザリー)に分かれており、Kotodaさんはアドバイザリーグループに所属しています。3グループの業務上の交流は盛んで、アドバイザリーや監査業務の「いいとこどり」ができて、いろいろなことにチャレンジできる部門です。ぜひ素敵な方のジョインをお待ちしております。

【執筆/編集:note編集部・池田、撮影/リクルーター・杵鞭】