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公認会計士の就職活動~エントリーシート記入、面接準備のコツ~

A.Hijiki
保険アシュアランス部(INS)
2022年定期入社


大学時代は馬術部に所属し、毎朝4:30起床で乗馬の練習と馬の世話に明け暮れていました。引退後に進路を考えた際に、公認会計士の専門性と公益性に惹かれて受験を決意。2022年12月に入社しました。
趣味はドライブで、気分転換によく東京の街を走っています。最近は運動不足を解消すべく、先輩方の勧めでランニングとゴルフを始めました!

エントリーシートの作成方法

合格発表が間近に迫り、これからエントリーシート(ES)の作成に取り掛かる方も多いのではないでしょうか。しかし、いきなり文章を書き始めても首尾一貫のないものになってしまいます。ES作成の成否を分ける鍵は、十分な準備。すなわち自己分析です。

ここでは、「主観的」に自己を分析する方法と、「客観的」に自己を分析する方法を1つずつご紹介します。

自分史の作成―「主観的」に自己を分析する―

皆さんの価値観の基となるのは、これまでの人生での原体験です。そのため、自分史を作成することで、自身の価値観が明らかになります。単に何が起きたか(事実)を羅列するだけでなく、その時自分が何を感じたか(感情)、その結果自分はどんな行動をしたか(選択)を洗い出すことが重要です。この作業を通じて、「自分が何を大切にして生きてきたか」が浮き彫りになるはずです。

他己分析―「客観的」に自己を分析する―

客観的に自分のことを知ることも重要です。ご家族やご友人にぜひ、自身の特徴について聞いてみましょう。自分では気付いていない自分の特徴が、案外見つかるものです。他己分析で得られた気付きを、①の自分史の作成に反映することができれば理想的ですね。

自己分析ができたら、いよいよ文章を書き始めます。

公認会計士の就職活動の場合、面接で「なぜ会計士を目指したのか」「なぜこの法人を志望するのか」「自分の長所・短所は何か」といった質問をよくされます。自己分析をしっかり行えば、どの設問も自ずと回答できるはずです。
そして、就活で得たその法人に対する理解を自己分析と結びつけることができれば、より筋の通った回答ができるようになると思います。

最後に、形式面で私が気を付けていたことをお伝えします。
・語尾はですます調で統一する。
・文章の起承転結には気を配る。まずは結論を最初に書き、次に結論の背景を肉付けし、最後に結論の繰り返しで締めると、綺麗で読みやすい文章になります。
・ミスを確かめるために、完成後に3回以上は読み直す。私のおすすめは、1日以上空けて読み直すことです(時間を空けることでミスが見つかりやすくなります)。

私の自分史の中で、人生の転換点となった大学馬術部時代の写真です。

面接対策

合格発表の喜びも束の間、すぐに面接が始まります。面接は就職活動の最終ステップですし、何より一発勝負ですから「失敗するかもしれない」という不安は誰しもが持つものです。そこで、そうした不安を低減する方法をご紹介します。

質問を想定する

面接での質問は、ESに沿った質問も多いですが、就活生の思考力や柔軟性を確かめるために、意表を突いた質問がなされることもあります。そんな時に「良い回答を考え出さなければ失敗してしまう」という不安に襲われてしまうと、一気にパフォーマンスは落ちてしまいます。
対策としては、事前に質問を想定し、それに対する回答を用意しておくことです。回答を考える際には、まさに自己分析が生きてきます(この作業は、ES作成と一緒に行うのが効率的ですね)。
それでも、場合によっては、予想外の質問が来ることもあります。その際は、落ち着いて回答することを心掛けましょう。自己分析を徹底的に行っていれば、焦りなく回答ができるはずです。

模擬面接に参加する

面接は場数が物を言う側面も強いので、予備校で模擬面接を開催している場合にはぜひ参加しましょう。模擬面接の予定が合わない場合には、ご家族やご友人に、面接の練習に付き合ってもらうのでも構いません。練習を重ねることで、「上手く話せないかもしれない」という不安は低減するはずです。

予期せぬトラブルへの対策をする

予期せぬトラブルに見舞われた場合、不安が極限に達するかもしれません。面接に無事参加できたとしても、その不安が尾を引いてしまえば、ベストパフォーマンスを発揮できません。そのようなもったいない事態を避けるためにも、トラブルの種は徹底的に取り除くことが必要です。
オンライン面接の場合には、ネットワーク環境を確認する、PCや携帯電話の充電をフルにする、5分前には入室する、家族や屋外の生活音が入らない場所を用意する、といった対策を行いましょう。
対面面接の場合でも、会場へのアクセスを事前に確認する、余裕を持った時間に会場に到着するといった対策を行いましょう。

この3つの方法を実践すれば、「失敗するかもしれない」という不安はかなり低減され、自信を持って面接に臨めるようになるはずです。

法人選びのポイント

法人選びは、皆さんの人生を左右する大切な局面です。ここでは、後悔のない選択をしていただくために、2つのアプローチをご紹介します。

「論理的」な法人選び

まずは「就活の軸」がないことには始まりません。いきなり「就活の軸」と言われても難しいかもしれませんが、その場合は「自分が職場に求めるものは何か?」を考えてみましょう。
例えば、業種の専門性や汎用性、クライアントの規模、グローバル業務の多様さ、職員の雰囲気、制度の充実度など、さまざまな切り口があります。こうした視点で、自分が何を求めるのかを考えてみれば、それこそがまさに皆さんの「就活の軸」となります。この「就活の軸」を考える際には、やはり自己分析が有効な手段となります。
接触可能期間中に、イベントや個別接触を通じて多くの情報を集めていると思いますが、これらの情報を整理して、「就活の軸」に照らして冷静に取捨選択をします。このような作業を行うことで、行きたい法人や部署の候補がいくつかに絞られるはずです。

「直感的」な法人選び

①の作業は既に終えて、いくつかの法人や部署に候補を絞られている方も多いと思います。しかしどの法人や部署も、メリットとデメリットがあるため、情報のみで「論理的」に判断しようとすると決断がつかないかもしれません。そんな時には、最後は「直感的」に判断しましょう。
実は、私は元々PwC Japan監査法人を全く志望していませんでした。他の2つの大手監査法人を候補としており、確かに私の「就活の軸」に照らせば、この2法人はいずれも充実していました。ただ、どうしても第一志望にはできずにいたのです。
そんな中、縁あって現在所属している保険アシュアランス部(INS)のイベントに参加したところ、まさに直感的に「人」の魅力に惹かれ、気付けばPwCの一員となっていました。
この「人」の魅力というのは、何も単に風通しが良いとか、雰囲気が和気藹々としているというだけではなく、どの職員も自分の軸を持っているところにあります。
そうした職員に囲まれる空間こそが、最も刺激的で、最も成長でき、何より最も楽しく働ける環境だと感じたのです。実際、入社してからも個性溢れる同期や先輩方の多様な考えに日々接しており、その直感は間違っていなかったと確信しています。

人生の大切な選択に悩むのは当然です。だからこそ、最後は他人の情報に惑わされず、自分の直感を信じてみましょう。

INSの同期で花見に行った時の写真です。みんな自分の軸を持っている魅力的な人たちです!

~私にとってのIntegrity~

私にとっての「Integrity」とは、「正直であること」です。業務の進捗が良くなくても、ミスをしてしまったときでも、先輩に対して不満があるときでも、それを正直に話すことで信頼関係が維持され、結果として業務を円滑に進めることができます。Speak Up、Listen Upという文化があるPwC Japan監査法人は、自分にも他人にも嘘をつかず、正直であることができる環境だと感じています!