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海外赴任リアルレポート【オーストラリア・メルボルン編】

M.Okamura
テクノロジー・エンターテイメントアシュアランス部
2015年入社(グローバル・リーダーシップ・プログラム)

PwCオーストラリアのメルボルンオフィスに2022年1月より赴任しているM.Okamuraです。

いつかは海外で働いてみたいという夢がついに叶っての駐在生活。

「世界で最も住みやすい街」のランキング上位の常連であるメルボルンから、現在の生活をレポートします。

オーストラリアといえばカンガルー。
ということで早速会いに行き、一緒に写真を撮りました。

赴任先での1日のスケジュール

メルボルンも、コロナ禍でリモートワークと出社を選ぶハイブリッドな働き方がすっかり定着しています。

クリスマスシーズンになると
長期で地元に帰る方も多く、
遠く離れた実家からリモートで働く方も増えます。

人によってはインドやマレーシアといった海外から入る場合も!

08:30 出勤
自宅からオフィスまでは歩いて15分の距離。
犬の散歩をしたり、
カフェでコーヒーを買ったりする人々のなかを歩いて
オフィスに向かいます。

オーストラリアには朝型な方が多いです。
始業時間は8時45分なのですが、
8時にはオフィスに着いていることも。
ジムでトレーニングをしてから出社する方もいて、
健康志向が高めです。

オフィスは都市を流れるヤラ川のすぐそば。
オフィス街と自然のコントラストがきれいです。

09:00 コーヒータイム
メルボルンはコーヒー文化の街。
オフィスにはバリスタがいて、
エスプレッソマシーンで淹れたてのコーヒーを提供してくれます。しかも無料!

外ではコーヒーが一杯5オーストラリアドル(約500円)はするのでありがたいです。

同じく出社していたチームメンバーに声をかけて
一緒にコーヒーを飲みに行くのが日課です。

10:00 チームミーティング
作業の進捗状況や監査での問題について、
マネジャーからアソシエイトまで
チームの全員が集まって議論します。
場合によってはパートナーも含めて。

いつも苦労するのが、
ここで自分の意見を臆さず話すこと。
速いテンポで進む英語での会話のなかで、
タイミングを見つけたらひるまず
発言しなければなりません。

自分のなかにある、
相手の意見を丁寧に聞こうとする
日本人としての習慣と
こちらでの習慣がクラッシュする瞬間です。

12:00 お昼休憩`
外で食べたいのですが、外食の価格は日本の倍。
特別なとき以外はテイクアウトか
自炊したランチを食べます。
食べる場所は上階にあるカフェテリアエリアか
各階にあるキッチンエリア。

上階のカフェテリア。
広々としていてリラックスできます。

時間がないときはデスクで食べますが、
お昼ご飯はゆっくり食べたい人が多いので、
1時間ほどきっちり時間を取ってご飯を食べます。

この日はカフェテリアでサラダをオーダーしました。
もちろんコーヒー付き。

13:00 クライアントミーティング
こちらで担当しているのは
ローカルの企業や日系企業の子会社。

ただし、日系企業であろうと、
直接やりとりする方は
ほとんどオーストラリア人です。

さらに、日本とは異なり、
年間を通じて1つの会社にコミットする
というケースは稀。
決算期の異なる会社を年間に数社担当します。


じっくり腰を据えて
クライアントの理解を深めることができない分、
短期間で会社の重要なポイントを
理解しなければなりません。

事前に監査調書を読み込む、
話す内容をチーム内で確認する、
アジェンダを用意するなど、
基本的ですが泥臭い作業を大切にしています。

14:00 インド/フィリピンとのミーティング
欧米やオーストラリアのオフィスでは、
インドやフィリピンのPwCメンバーと仕事をすることも多いです。
私の役割は、彼らに適切な仕事を任せ、
進捗を管理すること。

時差があるので、この時間に
質問や作業の状況を聞くことが多いです。

ここの意思疎通がうまくいかないと、
あとで作業のやり直しが生じたり、
残りの作業を全て
自分で引き取ることになりかねません。

一方で、依頼が多くなれば
彼らのモチベーションも下がってしまう。

毎回相手の状態を確認しながら、
お互いに誤解が生じていないかを
チェックしています。

また必ず彼らに感謝を伝えることを
大切にしています。
彼らなしでは私たちの仕事を
完了させることはできませんから。

コルカタにいるチームメンバーと。
インドのお祭りの話を聞いていました!

15:00 監査業務
ミーティングの結果や、
クライアントから入手した資料をもとに、
検討した内容を文書にまとめていきます。

近くミーティングがあれば、
それに備えてアジェンダの作成や
監査調書の理解を進めていきます。

17:30 終業、ハッピーアワーへ!
オフィスのすぐ外は
レストランやバーが軒を連ねているエリア。

金曜日であれば早い人だと
15時くらいから飲みに出かけています。
そうでなくても
定時後のオフィスは一気に閑散とします。

私も帰宅したあとは、
近くのスーパーに買い物に出かけたり、
ジムで運動をしたり、
近所に住む駐在員の人とご飯を食べに行ったりします。

会社の屋上でパーティーをすることもあります。
天気がよければBBQも!

赴任先でのプライベートの過ごし方

メルボルンは比較的安全な街。
ひとりで歩いていても安心感があります。
さらに街自体がコンパクトなので、
すぐ近くにマーケットや緑豊かな公園、
海辺、図書館が揃っています。

メルボルンは食文化も豊かで
カフェやレストランが充実しているので、
評価の高いレストランを見つけては
友人と出向くのが休日の楽しみです。

家やオフィスから30分もトラムに乗れば
ランニングに最高なビーチが待っています。

一番の楽しみは、
まとまった休みが取れたときに行く国内旅行。
飛行機で2時間もあればシドニーに行くことができ、
メルボルンとはまた違った海と街が
絶妙に絡んだ景色を楽しめました。

朝5時に起きてシドニーマラソンに参加。
終わったあとのバーが最高でした。
観光で訪れたシドニーの海。
壮大な海と都市が絶妙に融合しています。
オフィスから10分ほど歩くとあるテニスの全豪オープン会場。

なぜメルボルンで働くことになったのか

毎年1回、海外駐在の説明会に合わせて、
希望者を募るアンケートが配られます。

海外赴任は入所前からの目標でしたので、
私は毎年希望を出していました。

さらに、コーチ面談や所属しているチームにも
海外赴任を目指していることを伝え、
希望を認識してもらっていたように思います。

私の場合、
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、
海外赴任を諦めかけたこともありました。

ただ、不安なままでいるよりは相談しようと思い、
海外赴任担当者に面談を依頼。

これもきっかけとなり、
現場に入って5年目ぐらいのタイミングで
渡豪が決まりました。

PwCには声を上げれば、
手を差し伸べてくれる方が多いです。

赴任まではとにかく
英語のオンラインラジオを
隙さえあれば聞くようにしていました。

もちろん会社も
赴任者のためにプログラムを用意しています。

赴任の2年前には
駐在候補者に与えられる
海外赴任の研修にも参加しました。

リアルなシチュエーションで使う英語を
実践的に練習し、
大分自信がついたように思います。

ファンタジーのようなビクトリア州立図書館。
とても落ち着いて読書ができます。
チームメンバーの誕生日会
自分は納得できる仕事ができているか。それを尋ね続けるのが私のIntegrityです。
でもこれは私だけでなく、PwCのパートナーやメンバーからも聞かれること。「あなたは今の仕事に納得ができているの? 納得が言っていなければいつでも言ってね。」この環境が今の私を作っています。